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アウトローたちの隠れ家へようこそ



アーケロンと申します。
私の書いたオリジナル小説を紹介するとともに、自分自身が実践してきたハウトゥーを再確認する目的で、小説を書くための基本的な技術について書いていきたいと思います。


現在連載中の小説

処女の秘孔は蜜の味 【連載中】

         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30(最終章)

「可愛い処女のあそこって、蜜みたいに甘いんだぜ」
親友だったトシアキの嘘のような話を、不良少年、藤島辰雄は信じていた。韓国が中国に併合されたことで始まった第二次朝鮮戦争。日本政府は海外ボランティアの名目で若者達を次々に召集し、男は兵隊として、女は米兵相手の慰安婦として戦場に送り込んでいた。そんな最中、戦争など我関せずと、辰雄は親友だったトシアキの遺志を継いで街のゴキブリたちを駆逐していた。しかし、やがて彼の周囲にも戦争の影がちらつき始める。
処女の甘い蜜を吸うまでは、死ぬわけにはいかない……。





完結済みの小説


逃れの海峡 【完結済】

         10 11 12 13 14 15(最終章)

その男、矢矧啓次郎は突然店にやってきた。ガールズバー店員の朱音は、陰のある魅力的な啓次郎の虜となり、その夜のうちに抱かれる。しかし、啓次郎が出ていった翌日、怪しい男たちが迫ってきた。奴はどこだと。追ってくる警察と裏社会の刺客。彼と一緒にいられるならどうなってもかまわない……。啓次郎とともに、朱音は南へと向かう。


漂流の殺し屋剣士の副業 【完結済】

     6(最終回)

街で殺しの依頼を完遂した殺し屋剣士は、帰路の途中で街で出会った少女の名を耳にする。街に戻って少女に再会した殺し屋は、彼女からパパを助けて欲しいと頼まれる。依頼料は少女が大切にしていた小さな石だった。


野獣よ暁に吼えろ 【完結済】

         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21(最終回)  

新宿に巣食う半グレ集団の幹部、南原明生は、祖父がかつて治めていた南原組を継ぐべく、上位組織の須田一家の親分の娘、笙子を手篭めにし、性技で快楽の虜にして陥落させる。しかし、須田親分と対立していた代貸の佐々木がそれを許すまいと邪魔してくる。そんな時、もっと恐ろしい男が刑務所を出所してきた。暴力と女でのし上がっていく、ザッツ・アウトロー・ストーリー。ミッドナイトノベルズでも連載中です。


鮮血のエクスタシー 【完結済】

         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

金で雇われ犯罪組織の幹部を無慈悲に殺す、レズビアンの殺し屋アンナ。仕事の後は風俗嬢と激しく絡み合い、ビアンバーで初心な女を誘う。しかし、アンナの存在に気づいた犯罪組織が、じわじわと包囲網を狭めてくる。


魔女の棲む街 【完結済】

         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 

女子高生を管理して身体を売らせるチンピラ。金持ちの中年男の愛人の座を狙う女子高生。ジゴロ気取りで同級生の女の子を自由に操る不良学生。被害者の心臓がくりぬかれる猟奇的殺人事件を中心に、ロクデナシたちの人生が空回りする。


幻影と嘘の擬態 【完結済】

         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19

違法薬物が蔓延る街で、クスリの売人をぶちのめして金を奪う、神出鬼没の四人組の男女の活躍を描きます。


ハイエナたちの掟 【完結済】

         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19

欲にまみれたハイエナたちが、今夜も腐臭を嗅ぎ分け獲物を探している……。夜の大阪の町で暗躍する、アウトローたちに寄生して甘い汁を吸う仕事師たち。


キチガイたちの挽歌 【完結済】

         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28

暴力と女を道具に裏社会でのし上がっていく、極悪非道・冷血無比のアウトローたちの凄まじい生き様を描きます。過激な暴力描写が多数ありますが、一般的エンターテイメントレベルです。






アルファーポリスに公開中の小説

現在、アルファーポリスで以下の小説を公開していますので、よかったら覗いてください。

バージン・クライシス 【完結済】
友人たちと平穏な学園生活を送っていた女子高生が、密かに人身売買裏サイトのオークションに出展され、四千万の値がつけられてしまった。可憐な美少女バージンをめぐって繰り広げられる、熾烈で仁義なき争奪戦!


錆びた十字架 【完結済】
少女二人を殺した罪で死刑が確定した田島仁志。彼は公判中、一貫して無罪を主張していた。果たして彼は本当に無実なのか。レズビアンのフリーライター桐原奈緒美が一人の若者が陥れられた罠に迫る長編ミステリー小説。


マーダーホリックパラダイス 【完結済】
「美登里がいなくなったの」
失踪した友人を捜して欲しいと、幼馴染の同級生、榛原奈緒に頼まれた小島和哉。そこに風変わりな美少女、蛇尾沙耶も加わった高校生の男女三人が、街の闇に消えた少女を捜し始める。
自分をいじめた不良たちを殺害して生首を祀った男と、そんな男を尊師と崇める、過酷ないじめに晒される少年少女たち。そんな弱者たちによる報復殺人が全国で頻発する中、街でやくざや不良たちが次々に惨殺される事件が起こる。
そんな狂った街を彷徨い続けているうちに、美登里の失踪に深い理由があることに和哉は気づいた……。











処女の秘孔は蜜の味 30(最終章)



30(最終章) 別れ

 目が覚めたらベッドの上だった。
 上半身を起こすと、そばの椅子で女が座ったまま寝ていた。
 生きてるのか……。
「痛ッ……」
 脇腹が痛む。その声で女が目を覚ました。懐かしい顔がそこにあった。
「エリカか?」
「やば、寝てた?」
 彼女が慌てて手鏡で自分の姿を確認する。
「ここは?」
「ソウルの病院よ。助かったのは奇跡だって先生が言ってたわ……」
 腹の周りを包帯でぐるぐる巻きにされていた。
「誰が俺を?」
「佐藤二尉があなたをここに運び込んだのよ」
 あの時、俺を呼んでいたのは仲間達の声だったのか? あの街に戻ってきたのか。
「隊長は?」
「もう前線に戻っていったわ」
「そうか」
「あんたが倒れていた近くで中国兵がいっぱい死んでいたんだって。あんたがやったの?」
「気に入らない連中だったから、いつもみたいにぶっ殺してやったんだ」
「いつもみたいにね……」エリカが眉を潜めた。
「気に入らない奴は、総理大臣でもアメリカ大統領でもぶっ殺してやるぜ」
 エリカがため息をついた。
「それで、中国兵に喧嘩売って、こうなったの? 相変わらず、馬鹿だねぇ。治安会の連中とは違うのよ」
「俺のことはよく知ってるだろ? それよりお前はどうしてここに?」
「お別れを言いにきたの」
「えっ?」
「辰雄、お別れよ」
 エリカが辰雄を見ていた。
「今日、アメリカに行くの」
「そうか、そりゃ、よかった。なんとかって将校からたんまり引き出してやれよ。皮肉じゃないぜ。俺はお前の幸せを本気で願ってるんだ」
「わかってるわよ。たんまり引き出したらあの男と別れて夢をかなえるわ」
「どんな性悪女なんだよ」
「女は魔物よ。性悪ほど魅力的な女なのよ」
「お前なら出来るさ」
 あなたによ。そういってエリカが手紙を差し出した。差出人は、新谷綾香と島中祥子だった。
「綾香は私にも手紙をくれたわ。あんたと会えたかって書いてあった。それから、祥子ちゃんもあんたを探しているって。朝鮮に来ること、言ってなかったの?」
「そんな関係じゃねえって、いつもいっていただろう」
「あんたねえ……女の子の気持ちをもう少しわかろうとしなさい」
「ああ」
「んじゃあ……わたしはもう行くから。輸送機があと三時間で仁川から飛び立つの」
「がんばれよ」
 エリカが椅子から立ち上がった。身体を少し動かすと、脇腹に激痛が走った。腹に眼をやり、次に顔を上げたとき、もう彼女の姿はなかった。
 もう、エリカに会うことはないだろう。
 後戻りなどできないことは分っている。
 この街を出て、日本に帰る。綾香と祥子にあったとき、俺はなんというだろうか。

(完)


このブログについて



先日、「自分の能力を越えたところに目標を置かない」と書きましたが、そう思うことでヘビーな思いこみから解放されて、自由に書いていく気になれました。

さて、次に考えることは、はたして自分は何が書けるのか、ということです。
皆さんは、自分の小説が実は小説の体をなしていないかもしれないのではないかと、不安になったことはないですか?
私はしょっちゅうあります(もちろん、今もです)。

小説を書くためにはさまざまの技術があります。
なので、正しく小説を書くためには技術を学ばなければなりません。
その技術を使いこなせるようになることが重要なのです。

小説家に目指すなら小説を書くための技を身に着けるのは当然のことです。
そんなこと言われなくてもわかっているとお叱りを受けそうですけど、それが簡単なようで、意外と難しい。

世の中にはさまざまな小説作法の本が出版されていて、どれももっともらしいことが書いてあります。
なるほどと思わず膝を叩き、その瞬間から上手に小説を書けるような錯覚さえ起こります。

しかし。もちろんそんな甘いものではないです。
問題はその作法本の内容をいかに自分のものにするか、なのです。
スポーツでも小説でも、基本が大事です。
基本をおさえておかないと応用が利かないのです。

このブログでは、小説を書くための、ほんとうに基本的な事柄を取りあげていく予定です。
すでに多くの小説を書いてこられた人にとっては、ごく当たり前のことばかりかもしれません。
そういう人は気づいたことを教えていただければ助かります。

私はこのブログを私なりの小説作法の集大成にしたいと思います。
モチーフの見つけ方、プロットや構成のしかた、そして、小説の命ともいえる描写方法と会話。
それに、推敲とチェック方法、梗概の書き方等など。
まあ、脱線することも多いと思いますが……。

あくまでも私なりの「小説作法」なので、間違いとか誤解があるかもしれません。
それをご了承の上で、ご指導いただけると助かります。

はじめに



私は、ずっと作家になりたいと思っていました。
純文学の読後の寂寥感が大好きで、若いときは、純文学こそが真の文学だと思っていました。
難しいものを読むことで、自分は頭のいい人間だと錯覚させたかっただけなのかもしれません。

しかし、初めて小説を書いたとき、あまりのできの悪さに落ちこみました。
プロの作家の本を読み、こんな難しい文章はやはり自分にはかけないのだと、鬱々と過ごしたものでした。

しかしある日、小説は「ただの暇つぶし」でいいのだという誰かの言葉を聞いてから、気が楽になりました。
ここにきて、ようやく小説は自由で楽しい娯楽なのだという考えに思い至ったのです。
誰もが最初に読書の楽しさを知るのは、ファンタジーやSF、探偵小説やミステリーからでしょう。
子供だけではなく、歳を重ねてきた読者にもそっち系が圧倒的大多数なのです。
私の周りのアラサー・アラフォー・アラフィフで、純文学など読んでいるものはいませんし。
もちろん、純文学はいいものですよ。今もたまに読みます。

途中中断した時期もありましたが、長い間小説を書き続けてきました。
小説をこれまで書いてきて痛感したことは、「自分の能力を越えたところに目標を置かない」ことです。
もちろん、作家としてデビューを果たすためには志を高く持つことは必要です。
しかし、高い目標の重圧に負け、「どうせ俺なんて……」と夢を諦めてしまっては本末転倒だと思います。

「継続は力なり」
今の自分の実力を基準に、のんびり焦らず、しかしデビューという目標はしっかりともって、心に秘めた熱い思いを文章に綴っていくしかないのです。
等身大の自分というのもなかなか捨てたものではない。
ありのままの自分を磨き上げることで、それまで見えていなかったものが見えてきます。

このブログでは、私の書いたオリジナル小説を紹介するとともに、自分自身が実践してきたハウトゥーを再確認する目的で、小説を書くための基本的な技術について書いていきたいと思います。

そして、いつか作家としてデビューして見せます。

皆様の忌憚のない意見やご指導、お叱りを待っています。
プロフィール

アーケロン

Author:アーケロン
アーケロンの部屋へようこそ!

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