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魔女の棲む街 9


魔女の棲む街 9

 午前の終業のチャイムが鳴る。黒板の前の教師が授業を途中で打ち切って、さっさと教科書と出席簿を持って教室を出て行った。この学校の教師に授業をまともに進めようとするものなどなく、またまともに授業を聞く生徒もいなかった。
 春姫が真紀子と二人で教室を出て行った。美味そうなケツを眺めていると、亮輔に肩を叩かれた。
「腹減ったなぁ」亮輔が呟いた。
「今日は焼きそばロールって気分だな」アキラがにやけて親指を黒板のほうに向ける。佐藤が席を立って教室を出て行こうとしている。
「おい、佐藤」
 アキラが前の机に足を乗せ、佐藤を呼んだ。振り向いた佐藤がいつもの愛想笑いを浮かべながらアキラと亮輔の傍に寄ってきた。
「焼きそばロール二つ買ってきてくれ。それとフルーツオーレもだ」
「う、うん」
 佐藤が突っ立ったままこちらを見ている。
「悪いが、金、立て替えておいてくれねえか? 後で返すからよぉ」
「ごめん、あまり持ち合わせがなくって」
「あぁ?」亮輔が睨んだ。「あとで返すって言ってるだろうが!」
「まあまあ」アキラが机の上にあったノートをちぎると、そこに「一万円」と書いて佐藤に渡した。
「ほら、金だ」
 亮輔が手を叩いて笑っている。
「早く受け取れよ」アキラが佐藤を睨むと、戸惑っていた佐藤がいつもの卑屈な笑顔に戻って「一万円」と書かれた紙を受け取った。
「釣りもちゃんと返してくれよな」教室を出て行こうとする佐藤の背中に大声でいうと、亮輔がまた大笑いした。
「たまんなかったよな」
「何が?」亮輔が訊き返してくる。
「春姫のケツだよ。プリッとしてて歩くとゆさゆさ揺れやがってよ。美味そうったらありゃしねえ」
「どうする? 犯っちゃう?」
「そうだな。スタンガンで気絶させてどこかに攫っちまってふたりで輪姦しちまおうか。ばれはしねえだろ」
「そうそう。あんなケツ振りながら俺たちの前を歩く奴が悪いんだ」
 二人で大笑いする。亮輔と一緒だと、何でもやれそうな気がしてくる。
 佐藤がパンとジュースを買ってきた。
「おう、ごくろう」焼きそばロールを受け取って包みを破る。もちろん、金など払わない。アキラが手のひらを差し出した。
「一万円渡しただろ、釣銭返せよ」
 佐藤は「一万円」と書かれた紙を机に置いて、「これ、使わなかったからいいよ」といった。なるほど、考えたもんだ。
「じゃあ、奢りか?」
「そうかな」
「お前、いい奴だな。俺たちの親友だ」亮輔が立ち上がって佐藤の肩を抱いた。
 焼きそばロールを食い終わると、絵里に「すぐ来い」とメールした。春姫の尻が頭にちらついて、股間が熱くなったままだ。
 しばらくして絵里が教室に顔を出した。
「何?」
「学校を散歩しようぜ」
「散歩? どこに? また屋上に行くの?」
「なんだよ、俺とやんのが嫌なのかよ」
「そりゃ、したいけど」
「昼休みに屋上なんていけねえよ。みんなタバコを吸っているから、あんなところに行くと輪姦されるぜ」
 絵里の顔を強張るのを見て、アキラが笑う。
「誰もいない、いいところがあるんだ」と言って、絵里の腕を取った。
 隣の校舎の二階に上がる。
 絵里を理科準備室に押し込むと、後ろ手にドアを閉めた。
「本当に誰も来ないの?」
「そこ、見てみろよ」壁にかけられているカレンダーを見る。部屋の使用予定が教師によって書き込まれている。
「今日はどこも使う予定がないんだよ」
 アキラが絵里の制服のスカートの中に手を入れた。
 絵里の性器を弄っていると、彼女の息が次第に熱くなってきた。
「尻をこっちに向けろよ」
 絵里が素直に従う。アキラは絵里の下着をずらすと、ズボンからペニスを取り出し、後ろから貫いた。
 絵里が吐息を漏らす。
「声を出すなよ」
 ゆっくりと腰を動かす。結合部が奏でる湿っぽい音が、理科準備室に響いた。
「中は……だめだよ……今日はやばいから……」
「わかってるよ」
 俺はもてる。学校の女どもは誰でも俺に犯られたがっている。
 春姫のうまそうなケツが脳裏に蘇った。
 いつか、あの女も犯してやる。


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