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鮮血のエクスタシー 3


鮮血のエクスタシー 3

 大きく開いたドレスの胸元を、女はしきりに気にしていた。
 岩丸は舐めるように目の前の女を見た。大きく張り出した胸と尻、そして鋭く括れた腰。美人ではないが、男を欲情させる怪しい目と唇。
 女が媚びた視線を寄越した。自分の身体をいくらの金に換えることができるのか、早く知りたがっている。そのために売春マンションと呼ばれるこの怪しい場所まで来たのだ。
「借金はいくらあるんだ?」
「二百万円ほどです」
「服を脱げ」
「えっ?」
「裸になれ。全部脱ぐんだ」
 女が戸惑っていたのは一瞬だった。背中に手を回し、ドレスのファスナーを降ろすと、肩からドレスを落とした。ドレスと同じ、真っ赤な色のブラとショーツをつけている。ブラを外すと、見事なバストが飛び出してきた。
 岩丸が思わずつばを飲み込む。久しぶりのヒットかもしれない。
 ショーツを脱いで全裸になった女が、前を隠そうともせずに岩丸の前で直立している。大きく張り出した尻と胸は見かけ倒しではなかった。陰毛はかなり濃い目だが、金持ちの中年オヤジたちは陰毛の濃い女を好むものが多いので、ちょうどいい。
 まさに、俺の下で働くために生まれてきた女だと、岩丸は思った。
 女にくるりとまわれというと、背中を見せて見事な尻を向けた。
「悪くないな」
 岩丸の言葉に、女が顔を綻ばせる。
「だが、裸を見せるだけの仕事は、俺の店にはねえ。わかるか。お客さんに奉仕してもらわないといけねえ。うちに来るのは社会的地位の高い金持ちのお客さんばかりだ。客は高い金をあんたに払う。あんたはそれに応えなくちゃいけねえ。俺の言っている意味が分かるな」
 女が黙って頷いた。
「幸い、あんたはいい身体をしている。お客さんたちにどう奉仕するかは、覚えればいい。俺が直接指導してやる」岩本がにやりと笑った。
「まず、あんたがどれほどできるのか、見せてくれ」
 女を傍に呼ぶ。たしかに胸が大きい、いい女だ。
「まずは、しゃぶってくれ」
「はい」
 岩丸の脚の間に割り込むとズボンのベルトを外した。ファスナーをおろしパンツごとズボンをずらす。脚からズボンとパンツを抜くと、岩丸の股間を大きく開いて顔を埋め、ペニスを口に含んだ。女の舌の使い方をじっくり観察する。舌で転がすように亀頭を刺激する。男のツボをうまく押さえている。風俗経験者だとわかった。それも、かなり若いころからの。しゃぶり方もなかなかのものだった。
 いい身体をしているし、テクもある。こんな女、なかなか手に入らない。
 この女は知り合いの風俗嬢から岩丸のことを聞いたらしい。借金で首が回らないので使ってほしいといって、ここに転がり込んできたのだ。
 女の口の中で、ペニスが完全に勃起した。
 シノギのため自慢の巨根をフルに活用し、若い時は三十人の金持ち中年女をこました。裏社会に住処を得たばかりの世間知らずの若い女の中には、岩丸に生意気な口を聞く者もいたが、そんな女どもは拉致して薬を使って次々に奴隷にしてやった。
 生意気な女を虐げて稼ぐのが俺の何よりの生きがいなんだ。お前は気をつけろよ。股間でペニスにむしゃぶりついている女を見下ろしながら、岩丸はほくそ笑んだ。
 最近は大麻と覚せい剤で乱交パーティーを催す裏風俗が好調だ。奴隷にした若い女に覚せい剤を仕込み、マリファナでラリった客とはまらせる。男も女もよがりまくり、リピーターが増える。
「ねえ、親分さん……」
 口から離したペニスを手でしごきながら、女が上目使いで潤んだ瞳を向けてきた。
「我慢できなくなったのか?」
 女が黙って頷く。
「四つん這いになってケツをこっちに向けろ」
「はい……」
 女は床に手と肘を突き、重量感のある尻を岩丸に向けた。岩丸は机の引き出しに隠していた覚せい剤のパケを取り出すと、封を破って結晶を机の上に出した。唾液で湿らせた指先を押しつけて結晶を付着させると、四つん這いになっている女の膣に指を押し込んだ。
「やんっ!」女がくすぐったそうに声を上げる。
「何だよ、もうぐしょぐしょじゃねえか。俺のでかいチンポしゃぶってたんで、興奮しちまったのかい?」
「親分さん……早く入れてほしい……」
「もうしばらく待っていろ」
 尻を振ってねだっている女の尻をスッとなでると、女が悲鳴を上げた。
「敏感になってるじゃねえか。そろそろ効いてきたな」
 岩丸は女の尻の後ろに脛立ちになり、ペニスを一気に根元まで押し込んだ。
 女が悲鳴を上げて身体を仰け反らせた。
「どうだい? いいだろ? もっと気持ち良くしてやるぜ」
 女の肌に鳥肌が立っている。岩丸は巨大なペニスで女の身体の中をかき回した。太いペニスで膣壁を擦られる度に大量の粘液が溢れだし、凄まじい快感が女を襲った。
 女は髪を振り乱し、獣のような喘ぎ声をあげた。
 岩丸はそんな女を見て、腰の動きを早くしていく。ミシミシと床の軋む音とともに、女の高い喘ぎ声が部屋に響く。 
 女が泣くように顔を歪ませて喜ぶ。岩丸は抜き差しのスピードを徐々にあげて女を追い込んでいく。
 女の体が激しく跳ねてぴんと力が入り、ブルブルと震える。同時に床の上に暖かい液体がかかる。軽く失禁したようだ。
 女は色白の肌をピンク色に染めて、気持ち良さそうに喘ぎまくっていた。
 岩丸はラストスパートで激しく突いた。女がいっそう激しく喘いだ。
 そして、女の奥深くで弾けた。

「ねえ、親分さん……私、稼げる?」
 岩丸の萎えかけたペニスを舌で舐めながら、女が訊いてきた。
「ああ、稼げるさ。稼いでもらうさ。さっそく店に出ろ。今日から出てもいいぞ」
「嬉しい!」
 女が岩丸に抱きついた。そして床に落ちていた下着とドレスを身に着けると、「じゃあ、行ってきます」といって部屋を出た。
「シャワーをきちんと浴びてからいけ」女の背中に向かっていったが、聞こえたかどうかは知らない。
 岩丸はパンツとズボンを穿くと、タバコを銜えて火をつけた。
 悪くない話だった。
 あの亀梨の目の前で組長が殺された。対立する組が命令したとの噂だ。戦争になるのは間違いない。
 鏡を割った破片で頸動脈切断。相手はなかなかのすご腕らしい。組長と一緒にいた女は、店に来たのが三日前。組長が一目で気に入って連れだした。
 あの日以来、女は店に来ていない。殺し屋とともに消えた。
 誰がやったのだろうか? 雇ったのは誰か?
 そういえば、あの女もなかなかの上物だった。
 亀梨め、もう指を詰めただろう。ざまあみろ。
 岩丸は携帯電話を取り出すと弟分の電話を呼び出した。
「車を用意しろ」
「どちらへ?」
「決まっているだろう。親父の葬式に行ってくる」

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