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野獣よ暁に吼えろ 7


野獣よ暁に吼えろ 7

 暗い部屋だった。畳が敷いてある。畳の上には夜具が延べてある。窓のガラスを通して僅かな明かりが部屋の中まで入って来ていた。
 疲労の極にあった。
 聡子の肉は、まだゆっくりと蠢いていた。
「お前は最高の女だ」
 佐々木はペニスを聡子の膣から抜いた。佐々木の放った牡汁が布団の上にこぼれ落ちた。聡子は身体を仰向けに転がした。股間におびただしい精液を溢れさせていた。 
「幼い顔立ちからは、このテクニックはとても想像できないな」
 佐々木の言葉に耳を覆いたくなった。意識して胎内の肉を動かしているのではない。聡子が本能的に備えている能力なのだろう。
 十三歳の少女の時から、男に抱かれてきた。無意識に男のものをむさぼろうとする膣肉の反応、肉の蠕動と収縮。これまで何人もの男に指摘されてきたが、聡子の身体はおそろしくセックスに適応した魔性の能力を持っているのかも知れない。
「見ろよ」
 佐々木が聡子の体液にまみれた分身を突き刺してきた。
「ムスコがなかなか萎えねえ。二度と縮まねえんじゃねえのか」
「薬を飲んでいるんですか?」
「お前とやるときは薬はいらねえんだ」
 聡子の奥では、まだ襞の細かい蠕動は続いていた。
 聡子はティッシュで自分の股間から漏れ出てくる佐々木の精液を拭うと、新しいティッシュを箱から引き抜き、まだ萎え切っていない佐々木のペニスを拭った。そして、ゆっくりと口に含んで、ペニスについていた粘液を舌で綺麗に舐めとった。
「南原の孫が、毎年祭りのときに戻ってきやがる」
「夜店の手伝いなんでしょ? 工藤さんがアルバイトとして東京から呼んでいるらしいんです」
 聡子は佐々木のペニスを掌に乗せると、親指で尿道を扱いて中に残っていた精液を搾り出し、ティッシュで拭った。
「アルバイトだと?」
 佐々木は不機嫌そうにテーブルにおいてあったタバコの箱から一本取り出して口に咥えた。聡子が身体を起こし、ライターで火をつけた。
「お前、あいつの正体を知っているのか?」
「笙子の同級生ですよ。小学校、中学校のときの。今は東京で働いているって」
「半グレだよ」
「えっ?」
「聞いたことあるだろ。新宿や渋谷で幅を利かせている不良グループのことだ。その中でも東京連合ってでかい不良グループがあるんだが、その幹部なんだよ」
 聡子は言葉が出てこなかった。
「ホストクラブや風俗店を何軒も経営している。高級マンションに住んで高級外車を転がしている調子乗りなんだよ。そんな奴が夜店のバイトのためにわざわざ東京からこんな田舎まで来ると思ってんのか」
「じゃあ、どうして……?」
「どうして戻ってきたのか、俺にはわかる」佐々木が不機嫌そうな顔のまま、タバコの煙を天井に噴き上げた。
「あいつは南原組を継ぐ気なんだ。そんなこと許してたまるかい」
「でも、南原組は長谷川さんが……」
 そういって、はっとして佐々木の顔を見た。佐々木の顔が赤黒く変色していく。
「す、すみません」
「け、面白くねえ。このままじゃ済まさねえからな」
 佐々木は全裸の聡子を引き寄せた。
「もう一発やるぞ。チンポをでかくしろ」
「は、はい」
 聡子はさっきよりは力を失っている佐々木のペニスを口に含んだ。舌先でペニスの先端を刺激しながら、野球のボールほどもある大きな陰嚢を、左手でやんわり刺激する。佐々木のペニスが、ゆっくりと力を取り戻してきた。
「おおお……。聡子、お前はやっぱり凄い女だ」
 佐々木は腰を痙攣させながら、満足そうに呻いた。
 佐々木が聡子の胸に顔を埋めた。聡子は首を仰け反らせて、ゆっくりと横臥して行った。
 高く低く、早く遅く、絹糸のような細い声に獣のような生臭い声が被さった。佐々木の巨体が、痙攣するように震える白い体に襲い掛かった。
 白い身体が弾む。豊かに実った乳房が揺れる。下腹がよじれながら波打つ。佐々木の腰が旋回し、上下に、また前後に動き回る。
「お前は魔性の女だな」
 聡子の表情を仰ぎ見ながら、佐々木が呻くように言った。二カ所の肉の輪が、リズミカルに伸縮していた。二つの輪の中間に位置する肉壁が活発に蠕動し、佐々木の茎や亀頭のくびれを舐め回しては扱きたてた。

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