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致死率100%! 罹ったら最期! 絶対助からない! 狂犬病


致死率100%! 罹ったら最期! 絶対助からない! 狂犬病




狂犬病は、犬やその他の動物にかまれることで起こる人畜共通感染症のひとつで、世界で毎年6万の患者が死亡しています。

狂犬病の怖いところは、いったん発症したら有効な治療法はなく、ほぼ確実に死に至ることです。年間約6万人もの命が奪われる一方、発症後に生き残った事例はこれまでで世界で6人のみです。
狂犬病は、発症するとほぼ100%死亡するという恐ろしい病気なのです。

インドや中国などアジアでの発生が大部分ですが、アフリカ、ヨーロッパ、北米・中南米など全世界でみられます。
現在、狂犬病の発生がない国は、ノルウェー、スウェーデン、アイスランド、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、日本、グアム、ハワイ、フィジー諸島のみとなっています。

2013年まで台湾も清浄国として数えられていましたが、イタチアナグマ143例、ネズミ1匹、犬1例に狂犬病の感染が確認されて除外されてしまいました。



狂犬病ウイルスに感染した動物に咬まれることで、咬まれた傷口から狂犬病ウイルスが体に侵入し、長い時間をかけて人の筋肉などで増殖します。
その後、筋肉などで増殖した狂犬病ウイルスが、1日数ミリの速さで神経を侵しながら中枢神経に向かい、やがて脊髄まで移行し、発症にいたります。

一般的には、ウイルスが体内で増殖して、症状が出るまでの潜伏期間は1ヵ月から3ヵ月ですが、中枢神経からの距離によって、手足を咬まれたら数カ月、顔なら数日で発症するといわれています。長い場合は数年という場合もあります。

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狂犬病の初期症状は、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、悪寒といった、風邪のような症状です。
通常は数日から1週間程度このような症状が続きます。
それに引き続いて、狂犬病に特徴的な症状である、興奮や不安状態、錯乱、幻覚、攻撃的状態症状を呈します。

特に特徴的なのが、水を恐れる症状、恐水症です。
これは、水を飲みたくなり、飲もうとしても、中枢神経障害のために喉が痙攣してとても苦しく激痛を伴うため、水を恐れるようになる症状です。

ハロウィンでおなじみの吸血鬼ドラキュラは、オオカミやコウモリと一緒に現れ、水(聖水)やにんにく、日光や十字架を極度に恐がって、夜に凶暴になるとされています。
これらの振舞いは、実は狂犬病の症状をモデルにしているといわれています。

狂犬病ウイルスは、イヌやオオカミ、コウモリが最も主要な宿主で、大脳辺縁系に感染すると、夜に譫妄、凶暴性を認めるようになります。
また、錯乱状態となった患者は攻撃的になり、看病をする人に咬みついたりします。
さらに知覚過敏のため、水を恐れ、臭いが強いニンニクや光を避けるようになり、十字架を怖がるなどの先端恐怖症の症状が現れます。

18世紀の前半、東ヨーロッパでイヌやオオカミに狂犬病が大流行し、そのうえ当時のヨーロッパでは吸血鬼が人々の話題になっていたことから、吸血鬼伝説がその当時流行した狂犬病の症状と結びついて、現在の吸血鬼のイメージが出来上がったと考えられています。

日本では撲滅された狂犬病ですが、海で囲まれていて清浄国と言われている日本でも、気づかない間に感染が広がっている可能性があります。
現在はグローバル化の時代であり、人やものや動物も速い速度で移動しています。
密輸や何かの事故で、狂犬病ウイルスに感染した動物が日本に侵入する可能性もあります。
日本では検疫などで、狂犬病を水際で食い止めていますが、感染した野生動物が密輸などで国内に侵入し、そこから広がる可能性はゼロではありません。
近隣国では未だ狂犬病の発生は多く、いつ日本に侵入してくるかわからないのが現状です。

また、外国からの船が出入りする港から狂犬病に感染したネズミやコウモリが入り込んでしまった場合、ワクチン未接種の犬がそれらに噛まれるなどして、狂犬病が広がってしまう可能性はあります。
いくら50年以上狂犬病の発生がない清浄国だったとしても、海外では狂犬病によって多くの人たちが命を奪われていますし、海外の船が出入りしている以上、いつ狂犬病が発生してもおかしくありません。



日本では1957年以降国内発生はみられませんが、1970年にネパールからの帰国者1名と、2006年にフィリピンからの帰国者2名が現地でイヌに咬まれて帰国後死亡した事例があります。
日本では既に撲滅された狂犬病ですが、海外ではまだ注意をしなければならない病気なのです。

近年、海外で動物とふれあうツアーが人気ですが、動物から人にうつる感染症には注意が必要です。
海外では犬を放し飼いしている人は多く、海外では無防備に動物に近づいてはいけません。
感染の危険のある地域への海外渡航者は、充分な予防と対策が必要です。

狂犬病は、病気を発症してからの亡くなり方もとても悲惨な病気です。
水を見るのも恐ろしくなるほど嚥下時に痛みを伴います。このため、食事も摂ることができず、唾液の過剰分泌、食欲不振、不眠となり、病気が進行すると風や光にさえ痛みを感じるようになります。
そして自分が発症してすぐは、まだしっかりした意識も残っているため、自分が段々と狂っていくのが認知できてしまうため、精神的にもとても辛い病気なのです。



最近、飼い犬に狂犬病の予防ワクチンを接種させない飼い主が増えてきています。
狂犬病ワクチンは、大切な家族の一員である犬の命を守るためだけではなく、人間の命を守るためのワクチンであることを忘れないでほしいです。
面倒だから、どうせ日本は狂犬病がないから、注射を打たせるのは可哀想だから、という理由から、狂犬病ワクチン接種を怠ったことが原因で、その大切なワンちゃんが多くの命を奪ってしまうことにもなりかねないのです。


途上国での狂犬病ワクチンの問題点

・温度管理が不適切で効果が減弱している
・ワクチンの期限切れ
・中国製ワクチンと書かれた無効な水である可能性

このような要らぬ心配事を無くすためにも、事前にワクチン接種しておく事をおすすめします。


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