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キチガイたちの挽歌 4



 素っ裸にされた女が、他の連中に手足を掴まれ床に押さえつけられた。ユウジがズボンに手をかけた。
「いやあ!」
 女の叫び声に背を向け、ハヤトは男の傍にしゃがみ込んだ。血まみれの顔が赤黒く膨張し、顔が倍に膨らんでいる。床にはそこらじゅうに血が飛び散っていた。手の指が折られて不自然に曲がっている。
「怖いか?」
 ハヤトの言葉に、男がうつろな目を向ける。
「久藤一家に怖いもんはないんじゃなかったのか? 九州から来た田舎もんのくせに、出しゃばるからこうなるんだよ」
「た、助けてください!」
「俺のダチは命乞いなんかしなかったんだろ? ほんまもんのヤクザがそれじゃ、久藤一家の代紋が泣くぜ」
 だらんとしている男の腕を、ハヤトが力いっぱい踏み込んだ。指の骨が折れた。男が切り裂くような叫び声をあげた。
「俺のダチ殺しておいて自分は助けてほしいなんざ、虫が良すぎるんだよ。極道になったからにはこうなった時の覚悟はできているんだろ?」
「い、いやだ、死にたくない」
「情けねえぞ、九州男児」
 ハヤトが男の胸ぐらを掴んで引き寄せると、固めた拳を顔面にたたき込んだ、スカルリングに顔を切り裂かれ、男が悲鳴を上げた。手を離すと、頭をぐらりと揺らしながら男が床に仰向けに倒れた。ハヤトはナイフを抜いて刃を起こし、床でだらりと伸びている男の右腕にグサリと突き刺した。
 男の甲高い悲鳴が、倉庫中に響く。ハヤトは引き抜いたナイフを何度も男の手や足に突き刺し、そのたびに男の悲鳴が倉庫中の空気を震わせた。
「死んじまうな、これ」
 血塗れになった男を見下ろしながら、コウイチがつま先で蹴り上げた。男は悲鳴も上げず身動きもしなかった。
「あそこに転がってる三人もまとめて、久藤組の事務所の前に捨てにいこうぜ」
「あいつら、びびらせてやろうぜ。九州の田舎やくざがここらの不良を舐めるんじゃねえぞってな」
 コウイチが男の死体に唾を吐いた。
 叫び乱れている若者たちを見た。周りの男たちに手足を押さえられた素っ裸の女が、ユウジにペニスを突っ込まれていた。
「やめてっ! ダメ……! ああッ! ヤダぁ!」
 熊のようなユウジの身体の下で、女が泣き叫んでいる。
「早く終われよ」横で見ていた男がズボンの上から股間を押さえている。
「ちょっと待て、もう少しだ! おおおっ!」
「あ、馬鹿! 中で出すな!」
 仲間たちが一斉に声を上げたが遅かった。ユウジが腰を震わせながら、女の中に射精した。
「バッキャロ! 汚たねえザーメンでオマンコ汚しやがって」
「病気なんて持ってねえ。拭けばいいじゃねえか」
 ユウジが女の膣からペニスを抜いた。身体と同様、巨大なペニスがまだ萎えずに鎌首を天井に向けている。
「おら、かわれ!」
 次の男がパンツと一緒にズボンを下ろす。ペニスはすでに臨戦態勢になっている。ユウジを押しのけ、女の脚の間に腰を割り込ませると、手に持ったペニスを女の入口にあてがい、中に押し込んだ。
「ああああっ! い、いやぁ!」
「おおお、あったけえ! ヤリマンのくせに締りがいいぜ」
「おら! もっと腰振って気持ちよくしてやれよ!」
「こいつ、早漏だからすぐに出ちまうぜ」
「馬鹿いえ、この女いかせまくるから、黙って見てろ」
 飛び交う野次に負けじと、男が腰を振る。周りの男たちがゲラゲラと笑っている。見ると、いつの間にかマリファナを手に持っていた。みんな、ご機嫌だった。
 男が腰の動きを速めた。やがて女の中で爆発した。野次と抗議の声が沸き起こる。代わる代わる男が女に覆いかぶさり、ペニスを突っ込み、デカい胸を鷲掴みにして腰を振った。
「いやぁ! もう、やめてっ!」
 女は泣きながら喘いでいる。
「俺はバックから突っ込んでやる」
 次の男が女を四つん這いにした。 
「もっとケツ上げろよ!」
 女の腰を掴んで尻を高く上げると、後ろから女を貫いた。重力に引き寄せられた女のデカい乳房が、男の腰の動きに合わせてブラブラと揺れる。
「あとで警察や久藤一家にチクられないように、女が犯られている写真を撮って脅しておけ。明日からコウイチの店で客を取らせる。いい身体しているから、そこそこ金になるだろう」
「じゃあ、明日は俺が直々に接客マナーを叩き込んでやる」コウイチが嗤った。
「あと、頼んだぞ。外で見張ってる連中も呼んでやれ。気が済んだらコウイチの店に運んでおいてくれ」
 ジュンに言い残すと、ハヤトはコウイチと二人で倉庫から出て行った。

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