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キチガイたちの挽歌 14



 バイトを終え店を出た江利香は、自宅アパートに向かって歩いていた。夜中の零時過ぎ。危ない時間帯だが、アパートはバイト先のコンビニの近くだったし、街灯もあり、アパートまでの道は明るい。それに深夜まで営業しているレンタルDVDショップもあるので、人目も多い。
 さっきの男が仕返しのため待ち伏せているのではないかと少しびくびくしていたが、姿は見当たらない。やはり、格好だけの気の弱い男だったのだ。
 後ろから車が近づいてきた。江利香は脇に避けてやり過ごそうとした。
 そして、その車が近くまで来た時、車内から二人の男が飛び出してきて江利香の腕を引っ張り、車内に引きずり込んだ。
「や……っ! 何するの!」
 手足をばたつかせて抵抗する江利香の顔に男の平手が飛んだ。
「きゃっ!」
 乾いた音と江利香の悲鳴が車内に響いた。
「よう、江利香ちゃん」
 江利香は、後ろから抱き着いている男を振りほどこうとしながら、顔を上げて自分を叩いた男を見た。見覚えのある顔。あの刺青男だった。
「俺のこと、覚えてるだろ。さんざん偉そうに説教してくれちゃってよ。俺をコケにすればどうなるか、きっちり教えてやるからな」
「な、何よ! 降ろしてよ! だ、誰かに見られているわよ。もう、警察にも連絡が行っているわ」
「そうかそうか、そりゃ、えらいこっちゃ」
 走る車の中で江利香は気丈にも刺青男につかみかかろうとしたが、傍に居た男たちに抑えられ、両手両足の自由を奪われると服を脱がされていった。
「いや! いやああああ!!」
「へっ、こいつら、溜まってんだ。オマンコの中にたっぷり注ぎ込んでもらえよ」
「いやあ! いやあ!」
 車が人気のない駐車場に止まった。白のワゴン車が停まっている。その横に車が停まった。
「降りろ!」髪を掴まれ車の外に引きずり出されると、白いワゴン車に押し込まれた。
「これで、警察はお前のことが探せなくなった」
「そんなことないわ……」
「いっておくが、さっき乗ってきたのは盗難車だ。この車は手配されないから、諦めな」
 刺青男が大声で嗤った。腕を押さえていた男はナイフを江利香に突きつけた。
「わめくと、切り刻むぜ」
「ああ……」
 ナイフを握る男に凄まれ、一層江利香の恐怖感が高まった。
 車内の四人の男たちは、見るからにチンピラだった。後部座席に江利香を抑える男が二人、運転席に一人。そして、助手席には刺青男がいた。
「ユウタ! こいつの服脱がせろや」
 ナイフを持った男が左で江利香の脚を抑えていた男に言った。ユウタは臭い息を吐きかけながら江利香の服を剥いでいった。
「いやああああ!」
 江利香はただ大声で叫び、力ずくで服を引き裂かれていくしかなかった。
 ユウタは、江利香の服を剥ぎ取り、ブラジャーをはずした。
「江利香ちゃん、胸あるね!」
 最後の下着も剥ぎ取られた江利香のむき出しになった胸を見て、リュウジは口笛を吹いてはやし立てた。
「リュウジ、人形部屋に着くまで先に味見してもいいか?」
「おう、でも、オマンコの中は汚すなよ」
 更に、左にいた男が江利香のパンティごと、陰部を激しく揉み始めた。
「くっ! い、いやあ! なにするの! や……やめてぇ……いやあ」
 江利香は必死で抵抗したが、ナイフを持った男が、無理やり江利香の唇にキスをした。
「あっ……い……いや……」
 恐怖の余り、江利香は体を震わせた。
「おとなしくしろや、へへっ」
「いやああ! だ、誰か、助けてぇ!」
「いくら、叫んでも無駄だぜ」
 そう言って、ユウタは江利香の乳房を鷲掴みにした。
「いやぁ! 離して!」
「うひひっ、いいオッパイしてるじゃねえか」
「いや、もう……やめてぇ……」
 服は完全に引き剥がされ、大きな胸のふくらみが露わにされた。
「いやあ!」
 腕で胸を隠し身をかがめようとすると、ユウタは江利香に抱きついて身を起こさせた。
「な、なにするのよ! きゃあ!」
 ユウタが江利香の頬を張り倒した
「抵抗するんじゃねって言ってるだろうが! ぶっ殺すぞ!」
「あああ……」
「バカな女だ……最初から素直にやらせてくれていればこんな荒っぽい事しなかったのに……」
 助手席のリュウジは不敵に笑いながら、江利香を見た。
「タカシ、こいつのパンツ剥ぎ取れや」
 リュウジがナイフを持っている男に声をかけた。
 ユウタが江利香の胸を弄んでいると、ナイフを持っていた男が、無理やり江利香のパンティを剥ぎ取った。
 江利香を救ってくれるものは、誰もいなかった。

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