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キチガイたちの挽歌 26



 陽子の頬に、激しい平手打ち。右から一発、左から返し。さらに、右から強烈な一発。陽子が床に崩れ落ちる。田村が陽子の髪をつかんで、部屋の中を引きずりまわす。
「田村さん、もうぶたないで! お願い! おとなしくするから」
 田村の眼がギラリと光る。暴力を行使したことで気分が高ぶっている。
「じゃあ、まず服を脱げ!」
 陽子は素直にシャツを脱ぎ、スカートを下ろし、ブラジャーを取る。まず田村を怒らせないことが第一。両手で乳房を押さえ、うずくまった。レイプされるのを覚悟する。
「もう1枚、脱げ。パンティーもだ」
 片足ずつパンティーから震える足を抜く。恐ろしさで恥ずかしさは感じない。
「立て! ポーズを取れ!」
 立ち上がり、乳房を押さえ震えていた。黒い茂みが田村に丸見えだった。
「いい身体をしているな。平田社長も惚れるわけだ」
 田村はますます興奮。顔が崩れて笑っている。
「乳房から手を取れ。そこに座って股ぐらを開け!」
 手を乳房から外し、尻の横につく。金縛りにあったように股がなかなか開かない。
「もたもたするな!」
 田村は、アーミーナイフを口に挟み、強引に膝をこじ開けた。黒い茂みの中にぽっかり桜桃色の肉塊部が現れる。田村、恍惚とした表情で見とれる。唾をつけた指を入れる。こねまわす。舌をねじ込み舐め回す。陽子は眼を閉じてじっと耐えた。
 目を開けると、田村が顔を寄せ、亀裂を広げじっと見入っている。
「いい眺めだ。ピンクの内臓。ぐいぐい来るぜ。いい。いい。最高だ!」
 田村の興奮は頂点にさしかかっている。涎がたれている。眼が異様に輝いている。硬直した肉塊に突き刺されるのは時間の問題だった。
 陽子を腰抱きにして股座の上に乗せると、田村はキチキチに固くなった逸物を陽子の秘唇へとこすりつけた。
「ほぐしておいてやらんとなあ……」
 下卑た笑いを浮かべる田村。
「ううぅ………んっ!」
 敏感な肉襞で田村の剛直を感じ取った陽子は、おぞましさに喉をつまらせた。ビクビクと脈打つ田村のペニスを秘唇にこすられる。
 やがて、膣壁をおしやって、ペニスが侵入してきた。
「あっ………ああ、あんっ! きゃうんっ!」
 亀頭のエラが肉壁をえぐるたびに、陽子の唇から淫媚なあえぎ声が噴出す。
「来た来た来たああっ! その調子だぜっ!」
  田村はますます腰を振り陽子の細い腰を上下に振りたてて摩擦を強めた。パンパンッと田村の股と陽子の薄い尻がぶつかり合う肉音が、汗と愛液を振りまきながら部屋中に響き渡る。陽子の肌のなめらかさと熱く濡れそぼった秘貝の感覚に、田村もまた頂点を極めようとしていた。
「出るぞ! 出るぞっ! 出るぞおおおっ!」
「やめてぇ!」
 陽子は激しく上半身をよじらせた。
 田村の欲望を股間で受け止めた時、目から涙がこぼれた。
「股ぐら、洗ってこい」
 ペニスを抜いた田村の気持ちが沈まっている。さっきの狂気が消え失せている。

 どれくらい時間が経っただろうか。凌辱されたショックでぐったりしていると、ドアがノックされる音で目が覚めた。
 ドアが開く。田村の予期尾に立っている男。顔じゅうがピアスだらけ。やばい男だと、本能が警笛を鳴らす。
「どうだ、マムシ。ムーンライトのナンバーワンだぜ」
 マムシ……。ハヤトたちが追っている男だ。
「どうだ? 一発やっていくか?」
「いらんよ、こんな腐れマンこ。お前らが汚しまくってんだろ」
 へへへ、と田村が下卑た笑いを浮かべる。
 そのまま二人が部屋をでていった。ドアの向こうから二人の話声が聞えてくる。
 何を話しているのか。話の内容によっては、ハヤトの役に立てるかもしれない。ドアの傍に寄って聞き耳を立てるが、話の内容がうまくとらえられない。
 やがて、二人の話が終わり、玄関のドアのしまる音がした。
 マムシは帰ってしまったのか。
 そう思って耳を澄ましていると、突然ドアが開いた。
「やっぱり聞き耳を立てていやがったな。マムシの言っていた通り、お前も関東連合の女なんだな」
 田村が陽子の頬を張り倒した。悲鳴をあげて陽子が床に倒れる。
「陽子。お前とはずいぶんやりまくったよな。俺よ、そろそろお前に飽きちまったぜ」
 ケダモノの不気味な低い声を聞き、陽子が薄目を開けた。田村は口から煙を吐きながら陽子を見下ろしていた。
「実はな、お前の代わりに新しい奴隷をつれてくることになった。結構いい女だぜ。女子高生だぜ。胸なんてメロンみたいにでけえんだ」
 そう言って、田村が笑った。陽子は身体を起こして田村を見た。
「だからお前はもう用済みだ。このまま帰して警察に駆け込まれるのもつまらねえから、殺してその辺に埋めてやる」
「いや、赦して、殺さないで」
 陽子は身体をぶるぶる震わせて泣き始めた
「何でもします! だから殺さないで!」
 陽子は田村の脚にすがりついて泣きじゃくった。
「だめだ」
 田村は立ち上がると、陽子の頸に手をかけた。陽子は恐怖のあまりその場で失禁した。
「けっ! 小便漏らしやがって。でも、恐怖で震える女ってのも興奮するぜ。へへへ、チンポがまた硬くなっちまった」
 田村は股間で凶暴に猛り狂った肉棒を陽子の前に突き出した。
「殺しちまう前にもう一発やっておこうか。この身体も見納めだな」
 田村はそう言って陽子にのしかかってきた。
「いや!」陽子は叫び、覆い被さった田村の股間を蹴り上げた。
「ウオオオ!」
 田村はうめき、前のめりに倒れこむ。
 陽子はすばやく田村を押しのけて立ち上がり、部屋を飛び出して玄関のドアに向かって跳躍する。
 しかし、ドアは鍵がかかっていた。陽子はガチャガチャとノブをゆすり、
「助けて! だれかあああああ!」
 声の限りに叫んだ。
 我に返った田村が、陽子に飛びかかって彼女を取り押さえようと迫った。陽子はその手に噛み付いた。
「おう!」
 田村が怯んだ隙に、陽子はもう一方にある非常口へと萌香は逃れようとした。
「このアマっ!」
 田村が叫び、逃げようとする陽子の髪をつかんで引倒した。 全裸の陽子が床に投げ出される。テーブルからグラスが床に落ちて砕け散った。
「こいつ!」
 手を噛まれた田村が、傷口に血を滲ませながら舌うちした。
 床の上に投げ出された陽子に馬乗りになり、顔面に往復ビンタを食らわせた。衝撃に目がくらんだ。意識が遠のきそうになる。
「おら! どうした! 逃げてみろよ」
 田村は陽子の身体を舐めるように見た。
「たっぷり辱めてから……殺してやる」
 田村は陽子に襲いかかってきた。
「嫌!」
 田村に床に組み伏せられる。
 逃げようと思って床を這おうとすると、手に固いものに触れた。グラスの破片だった。
「いやああぁぁぁ!」
 陽子は手に持ったガラスの破片を無我夢中で振り回した。田村が悲鳴をあげ、目を咄嗟に手で押さえた。血が流れている。
「このアマ!」
 田村が陽子を睨んだ。床に尻もちをついていた陽子は恐怖のあまり足がすくんで動けなかった。ガラスの破片を握りしめた右手が震えている。田村が立ち上がった。
 田村に「体当たりすると、崩れ落ちるように倒れ、そのまま動かなくなった。
 陽子は部屋の隅に落ちていた下着と服を身につけた。服を着るなど何日ぶりのことだろう。
 田村が呻き声をあげている。玄関ドアを出て階段を駆け降りる。建物のドアを開けると、
夜の静寂の中、陽子は走った。
 外へ出られた。逃げることができたのだ。
 陽子は必死で未舗装の細い道を走った。街灯などなく月明かりだけが頼りだ。幸い、今夜は満月である。
 陽子は何度も後ろを振り向いた。あの田村が追いかけてきそうな予感がして背筋がぞっとした。
 道路は意外と交通量が多く、ヘッドライトを照らした乗用車が目の前を次々と通過していった。ここで車を拾えば我が家に帰れる。あの地獄から抜け出すことができる。
 前から車がやってきた。通りに出て車を停めた。若い男が乗っていた。

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