選抜高校野球、初の中止 高野連「無観客」から一転
日本高野連が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、選抜大会の中止を決めた。
選抜大会は太平洋戦争の影響で1942~46年に中断したが、予定されていた大会が中止となるのは初めてとのことだ。
この大会が最初で最後の出場チャンスだった選手も多いだろう。
無観客ならやってもよかったのではないか、という声もあるが、正しかったかやり過ぎだったかは、誰にも判断できないのだ。
出場予定だった高校の主将が『他のスポーツも全国大会が中止になっている。残念だか仕方ないことだと思う』と話していた。
この高校はこうした考えに切り替えできるよう指導している指導者がいて良かった。
ほとんどの学校が休校になっている現状、選手の中には1%の望みを持っていた生徒もいたと思うが、ほとんどが想定内の結果だっただろう。
人生で最高の思い出の活躍の場を失ってしまい、非常に無念だろうが、生きていればどうしようもない問題にあたってしまうこともある。
生徒たちはこの経験を糧にして頑張ってほしい。
テレビのコメンテーターや司会者など、無関係の大人が『無観客でもやってほしかった』と言うものもいるが、生徒たちのことを考えるのなら、そんなおろかな発言は慎むべきだろう。